革靴の3DビューVRモール 「withコロナ」時代の売り方が変わる?

IT・テクノロジー
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革靴のVRモールが2021年秋に誕生しました。

革靴を3Dで閲覧できるVRモール
革靴のVRモールが2021年9月に誕生しました。 大塚製靴株式会社、東立製靴株式会社、株式会社ハルタ、マドラス株式会社、株式会社リーガルコーポレーションの商品を VRでみることができます。 BtoBのビジネスユースをメインに見...

大塚製靴やREGAL、madrasら日本の革靴トップ企業の革靴を、ウェブ上で3Dビューでみることができます。

自分の好きな革靴がウェブ上でぐるんぐるん回してみることができて、なんだか新しい時代を感じました。

IT化が進んでいないといわれている皮革業界のなかで、素晴らしい取り組みが始まりましたね。

本記事では誕生したVRモールからこんなことを書いていきたいと思います。

「VRモールではどんな技術が使われているのか?」
「withコロナ時代に消費はどう変わるのか?」

どんな団体が革靴VRモールに参加してる?

革靴のVRモールは「日本靴工業会」という非営利法人によって作られました。

工業会の目的を公式HPより引用します。

日本靴工業会は、昭和25年(1950年)に設立された団体です。

消費者の皆様に、良質な革靴を提供し、革靴を使用する消費者の利益の増進及び我が国革靴製造業の発展に寄与することを目的としています。

引用:http://www.jsma.sakura.ne.jp/

そんな日本靴工業会が5月頃にVRモール出店企業を募集し、
審査を経て5社が参加することになりました。

大塚製靴株式会社、東立製靴株式会社、株式会社ハルタ、マドラス株式会社、株式会社リーガルコーポレーションです。

いずれも日本のトップ企業ですが、デジタルやテクノロジーでの活用を模索している最中だったそうです。

VRモールを作った会社はどこ?

VRモールを作った会社は「クレヨンピクチャーズ」です。

プロジェクションマッピングやイルミネーションを得意としている会社ですが、VRなども過去に手掛けています。

横浜みなとまちバーチャルアースフェス~変化の波に乗り遅れるな!~ – CRAYON Pictures, inc.
SDGsをアクションに変える新体感イベント 「みなとまち バーチャルEARTH Fes~変化の波に乗り遅れるな!~」 を Xexhibition空間にて開催します。 VRならではの感動や体験を通し、日本のSDGsの現状を …

「デジタル活用模索中の革靴企業」と「VR技術を持った企業」のニーズが合致し、VRモールが生まれることになりました。

VRモールでは「フォトグラメトリ」という最新技術が使われて靴の3D計測をしてCGが実現できています。

靴の3D計測・CGを実現するフォトグラメトリって?

フォトグラメトリとは?

最新テクノロジーのなかでも、フォトグラメトリは聞き馴染みのない言葉だとおもいます。

フォトグラメトリとは、簡単に伝えると「360度の写真撮影で3Dを作成する技術」です。

「フォトグラメトリー(Photogrammetry)」とは、被写体をさまざまなアングルから撮影し、そのデジタル画像を解析、統合して立体的な3DCGモデルを作成する手法です。デジタルカメラを用いた3次元測定機に応用されています。フォトグラメトリーは3Dスキャナのような特殊な機器が不要で、通常の写真だけで生成できることが特徴です。一般的には110枚程度の画像データが必要となり、都市や建築物などの大きなものまで3Dモデルとしてデータにできます。

引用元:https://school.dhw.co.jp/course/3dcg/contents/w_photogrammetry.html

フォトグラメトリとよく比べられるのが「3Dスキャン」です。

3Dスキャンの場合は特殊な光をあてて物体のデータを3Dとして浮かび上がらせる技術です。

3Dスキャンは光をあてる特別な機器が必要なので高額になりますが、フォトグラメトリの場合はカメラとコンピュータ、ソフトウェアだけで可能な技術なので、簡単で安く3Dデータを作ることができます。

PCが必要だと書きましたが、フォトグラメトリはなんとiPhoneのアプリでもできるようになっているみたいです。。すごい。

テクノロジーは普及し始めるとぐっと価格が抑えられるのが魅力ですよね。

とにかく、フォトグラメトリという技術によって靴の3Dビューを作ることが可能になりVRモールが生まれたわけです。

withコロナ時代に革靴の売り方が変わる?

2020年より流行している新型コロナウイルスですが、完全にウイルスがなくなることはなく共存していくwithコロナの時代が始まっています。

「コロナだから買い物は最低限」
「ウイルスが怖いから店舗には行かない」
「ネットショップが増えた」

こんな行動がメインになっていますね。

withコロナでは消費行動が一変し、店舗ではなくウェブ上での購買がさらに増えていくと容易に推測できます。

クレヨンピクチャーズ社の松原さんの予測です。

松原さんによれば、withコロナの時代のなかで、今まで通りのリアル店舗での接客に加え、今回のようなVRを展開していくことで、さらなる販売促進や新規顧客の獲得へと繋がることを期待しているという。またそこから、少しずつVR技術や普及していくことを考えているという。

これまでのウェブショッピングでは写真をみて買うという購買が一般的でしたが、今後はVRが導入されていくことで、よりリアルに近い感覚で商品をみることができます。

「VRでみれるから買い間違いが減った」
「よりリアルに買い物ができるから楽しい」

VRがネットショッピングに入り込むことによって、消費者にとってはもちろん、企業にとっても返品率の軽減などメリットがありそうです。

今後VRでの販売に期待したいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました!