エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気?

エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気? 考え&ブログ

こんにちは、Kajiです。

 

地球温暖化が人類の課題となり、
すでに20年以上が経過しました。

それでも環境破壊や二酸化炭素排出は止まらず、
ここ数年でSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)の流れが急速にやってきました。

環境への負荷が高いと見られるレザー業界も
サステナブル対策が必須となっています。

 

そこで注目されているのが
エコレザー』です。
エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気?

  • エコレザーとはそもそもなに?フェイクレザーとは違うの?
  • エコレザーの寿命は?手入れで洗濯しても大丈夫?
  • エコレザーって名前だけで実はエコじゃない?

こんなことをお伝えできたらと思います。

エコレザーとは?

エコレザーとは、
製造から販売、再利用の中で環境負荷を減らすことに配慮した皮革のことです。

エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気?

NPO法人 日本皮革技術協会では以下のように定義されています。

「日本エコレザー基準(JES)」に適合し、「製品の製造・輸送・販売・再利用」までの一連のライフサイクルのなかで、環境負荷を減らすことに配慮し、環境面への影響が少ないと認められる革材料のことを指しています。

また、JESラベルの認定対象は「皮膚断面繊維構造を損なわない革」に限られ、再利用においても革の機能を損なわないことが大前提とされています。

 

日本エコレザー基準(JES)の主な認定要件は下記の3つです。

1.天然皮革であること。
2.排水、廃棄物処理が適正に管理された工場で製造された革であること。
3.臭気、化学物質(ホルムアルデヒド・重金属・PCP・禁止アゾ染料・発がん性染料の使用制限)および染色摩擦堅ろう度に関する一定の基準を満たしていること。

 

日本エコレザーのガイドラインもあるので
気になる方はぜひ読んでみてください。
日本エコレザー基準認定実施ガイドライン-2009

 

海外のエコレザー基準とも共通部分は多いですが、
日本エコレザーは排水・廃棄物が適正に管理されている工場で生産されていることも審査の対象となり、
また生産者を明確にすることで、消費者が安心して使えるよう設計されています。

エコレザーとフェイク レザー(合成皮革)の違いは?

エコレザーとフェイクレザー(合成皮革)は混同されがちですが、
はっきりと違いがあります。

 

エコレザーが環境に配慮し製造・流通される天然皮革に対し、
フェイクレザー(合成皮革)は基布上にポリアミドやポリウレタン、塩化ビニールなどの合成樹脂を塗り重ねて作られます。

 

大きな違いは以下になります。

エコレザー:牛や馬など動物の皮を使用したレザー
フェイクレザー:動物以外の素材で作られたレザー

エコレザーの手入れ方法は?洗濯できる?

エコレザーのお手入れ方法は、
他の本革と同じです。

なぜなら天然の動物素材からできているからです。
エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気?

ブラシやクリームでケアをするので、
洗濯はNGです。

エコレザーの寿命は?

「エコレザー 寿命」とインターネットで検索してみると、
3年程度とでてきます。

しかし3年の寿命は合成皮革の場合です。

ここまで記載してきたように、
エコレザーはリアルレザーなので、
10年以上は寿命があります。

丁寧に手入れをしながら使えばもっと寿命を伸ばすことも可能です。

エコレザーって実はエコじゃない?

エコレザーは本当にエコなのでしょうか?

フェイクレザー、本革、エコレザーの環境へのメリットとデメリットを考えてみます。

フェイクレザー、本革、エコレザーの環境へのメリット

それぞれのレザーのメリットは以下になります。

  • フェイクレザー
    革の生産時に水の使用が本革やエコレザーより少ない
  • 本革
    ・食肉で廃棄される皮を無駄なく利用
    ・修理や再利用が可能
  • エコレザー
    ・人体及び環境へ配慮し生産
    ・食肉で廃棄される皮を無駄なく利用
    ・修理や再利用が可能

フェイクレザー、本革、エコレザーの環境へのデメリット

続いてそれぞれのレザーのデメリットは以下になります。

  • フェイクレザー
    ・ポリウレタンや塩化ビニールなど石油由来の素材を使う
    ・3年程度しか持たず再利用もできないため廃棄物が増える
  • 本革
    ・1kgの革を作るために17,000リットルの水を使用
    ・動物虐待が問題になることも(基本は食肉の副産物)
    ・なめし時の薬品が人体へ悪影響
  • エコレザー
    ・1kgの革を作るために17,000リットルの水を使用
    ・動物虐待が問題になることも(基本は食肉の副産物)

 

※動物虐待について、
皮革産業は食肉産業の副産物を使っていると信じていますが、
一部動画が拡散されたことにより動物虐待のイメージがあるためデメリットに記載しています。

 

※日本エコレザー基準には排水などの工場管理や人体への化学物質の非使用について記載はありましたが、
水の使用量や皮の入手法については書かれていなかったので本革のデメリットをそのまま持ってきました。

エコレザーはエコ?

各レザーの環境へのメリットとデメリットをまとめると
以下のようになります。

エコレザーって実はエコじゃない?フェイクレザーとの違い、寿命は?洗濯しても平気?

 

結論として、
エコレザーは従来の本革よりは確実にエコですが、
リアルレザーのデメリットも持っているので一長一短あると思います。

 

フェイクレザーのように石油由来の素材は使わず耐久性もありますが、
特にリアルレザー生産で度々指摘される水の使用量の多さについては依然として課題が残ったままなのではないかと思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました!